[官能小説] 熟女の園 嵐の夜に ~新しい朝~
[官能小説] 熟女の園
近親相姦、変態行為、異常愛・・・熟女たちの濃厚な官能小説の世界。
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美和は4歳年上の博文と出会い、2年半ほどの交際期間を経て結婚した。 ドラマチックな大恋愛というわけでもなく、美和は優しくて面倒見の の良い年上の博文に惹かれ、博文は愛嬌があって笑顔がよく似合う初々しい美 和に惹かれての社内恋愛だった。 結婚を機に美和は専業主婦になった。新居は博文の実家の敷地内に建てられた一戸建 一戸建て。母屋には博文の両親が住んでいるので実質的には同居も同然だっ た。だからこそ美和としては子を授かるまで働きに出たかったのだが、妻を専 業主婦にすることは博文と博文の両親の強い意向だったため従わざるをえな かった。幸い早々にひとり息子に恵まれたので子育てに専念することが出来、 働きたい気持ちを紛らわせることができた。ただ、同居当然の結婚生活は少な からずストレスに感じていたのは事実で、そのことで何度も博文と喧嘩になっ た。しかし煮え切らない優し過ぎる博文ではどうなるはずもなく、月日だけが流 流れていった。美和がようやく再び働きに出られるようになったのは長男の慎 二が高校に進学した後だった。 これら以外にも美和には不満はあった。母屋の掃除、敷地の草むしり、町内会の の付き合い、姑の無駄に長い世間話、博文の遅い帰宅時間、少ない夫婦の会 話、少ない夫婦生活・・・。細かい不満を上げればきりがない。 美和はお気に入りのスマホを手にしながら、出会い系を利用した自分を正当化するように するように無意識のうちに結婚してからの不満ごとを並べていた。 そんな折、スマホがブルルと小刻みに振動した。 (来たっ) ポンチからのメール受信を知らせるお知らせメールだった。 サイト内で受信したメールを利用者に知らせしてくれる便利な機能で、時間帯や や受信したメール相手を自由に設定できる。 美和がメールを送信してから30分も経っていなかった。 すぐさまサイトにアクセスし、メール受信箱を開いた。 <ポンチのメール> こんにちは。返信ありがとうございます。 旅行は家族旅行も好きですが、一人旅も好きです。 最近の家族旅行は徳島県に行ってきました。大歩危小歩危って知ってますか?そこに そこに行ってきました。一人旅は旅といえるほどじゃありませんが、たまにひ とりドライブしたりしてます。 美和さんは最近どこへ出かけましたか? (大歩危小歩危??) (ひとりドライブ?) (なんか無難過ぎない???) (出会い系ってこんななの?????) (あれ?私、何を期待していたんだろ?笑) 美和はポンチの無難過ぎる返信内容に肩透かしをくらった感じがしたが、それ はそれで好感が持てた。「出会い系サイト」という言葉に過度に淫靡な世界を想像 想像していたのかもしれないと思い、美和はポンチの質問に丁寧に返信してみ た。 以降、この日はお互いの自己紹介的なメールを4回往復させた。 ポンチについて分かったことは、以下の通り。 ハンドルネーム:ポンチ 本名:健也 年齢:42歳 住まい:愛知県東部 家族構成:夫婦+息子二人 仕事:営業職(出張多い) 休み:不定休(平日が多い) 趣味:サッカー観戦・旅行 <ポンチとのコンタクト初日の最後のメール> 今日は美和さんと知り合えてすごく楽しかったです。 もっとメールしてもっと美和さんのこと知りたいけど、 今日はここまでにします。 明日も必ずメールします。 お昼の12時ピッタリにメールします。 待っていてください。 では。 たった1時間程度のメールのやり取りだった。 美和はもう少し話したいと思ったが、ポンチ(伸也)から切り上げられてし まった。仕事の都合でもあるのだろう。次回のメール時間まで予告されてし まったのでは待つしかない。 (ほんとに明日の12時に来るのかな?) (明日は何を話そう?何を聞こう?) (健也くん、私より一回り以上年下だぁ) そんなことを思いながら、美和は夕食の買い物に出かけた。 その日の夜、美和は些細なことで博文と喧嘩してしまった。「あなたからも慎二たちに言って聞かせてよ。」 「あいつらだって子供じゃないんだ。一から十まで口出しされたくはないだ ろ。俺が言って言うこと聞くくらいならとうの昔にできてるはずさ。」 美和と嫁の麻里奈はどうもそりが合わないようだ。美和がこの家に嫁に来た頃とは とは結婚という儀式に対する社会的位置づけも違うし、当事者同士の意識も変わっている わっている。長男の家に嫁いだからと言って同居が大前提とはならないし、家 系を存続させるためのお世継ぎを産まなければならないというプレッシャーも無 無い。結婚適齢期を過ぎても悠々自適に独身生活を楽しむ若者が多いし、結婚したとしても したとしても早々に離婚ということも良く耳にする。 そんなことを思えば、長男の慎二が27歳で麻里奈と結婚し孫まで授かったとあ れば非常に喜ばしいことなのだが、美和にとってはこの長男夫婦の“自分たち への甘え”がどうしても気になってしまい、ことあるごとに夫の博文にこぼし てしまうのだった。 慎二夫婦は、厳密には博文夫婦と同居しておらず、敷地内同居だ。博文夫婦は結婚当時 結婚当時から30坪ほどの3LDKの戸建てを博文の実家の敷地内に建てて住んで いる。慎二夫婦は博文の実家、つまりは母屋を結婚と同時にリフォームし、慎 二・麻里奈・翔太(6ヶ月)・良枝(博文の母)の4人で生活している。博文の父 父は2年前に他界し、慎二の結婚話と高齢になった良枝が生活しやすいように リフォームする話が重なったので、かなり大掛かりなリフォームを行ったの だ。 美和は今日も夕食は母屋で食べた。 美和が献立を考え、美和が買い出しに行き、美和が調理した。片付けも美和だった だった。 嫁の麻里奈が若くて家事全般が苦手なのは百も承知だし、子育てに忙しいのは理解 理解しているつもりだったが、美和は麻里奈の自分への感謝の言葉が極めて少ないことに ないことに不満を感じていた。わが子の慎二に対しても不満があった。慎二も親 親に頼り過ぎている感があり、家賃も光熱費も負担することなく食費も買い物による による現物支給まで。美和と良枝はベビーシッターの代わり。やはり麻里奈同 様感謝の言葉が少ないのだ。感謝の言葉が少ないことを直接咎めるつもりは毛 頭無いのだが、慎二と麻里奈に親としての自覚を持たせることで、人に対する感謝 感謝の念が表れるのではないかと期待していたのだった。 母屋から持ち帰った博文の夕食を温めながら、慎二夫婦に月額6万程度の家賃を を負担させてはどうかと博文に持ち掛けたのだが、どうも煮え切らない返事ば かりなので喧嘩になってしまった。美和たちが生活する地域のアパートの家賃 相場が8~10万程度なので、家賃6万円で家政婦兼ベビーシッター付ならば格安だと だと思ったのだった。 結局、博文は「本人たちが自分で気づかなきゃ、何を言ってもダメだろ」の一 点張りでこの話題は終わりとなってしまった。この博文の事なかれ主義的な優しさが しさが美和にとっては時々ストレスになっていた。 その晩、博文が美和のご機嫌取りに、美和のベッドにやってきた。 「今度、それとなく慎二には言っておくからさ…」博文はそう言いながら美和の の体を抱き寄せてきたが、美和は抵抗した。 「慎二に言ってくれるのは有難いけど、今日はそんな気分じゃないの、明日ね ね。」 美和の「明日ね」は断りの常套句だ。明日になればまた「明日ね」と言う。そ れがわかっているので、博文はねばって布団の中で美和との攻防を繰り広げた が、ほどなくして博文が諦め、その日はそのまま二人で同じベッドで休んだ。 (明日…かぁ)
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