辣腕社長 ~その後の二人~
私たちはアメリカから帰国してすぐに婚姻届けを出し正式に夫婦になりました。それから二人での生活はまさに夢に見ていたような素晴らしい日々だったのです。3年が過ぎた今でも私たちは愛し合っています。
東京を離れ地方に古い一軒家、名札には「紺野」と書かれています。そこが私たち夫婦の家なのです。都会暮らししかしてこなかった私に田舎暮らしができるか不安でしたが慣れてくると悪くないものです。仕事に追われ秒刻みで暮らしていたころよりも時間を忘れさせてくれる今の生活の方が気に入っています。
「ただいま。ゆり子いる?」
「はーい」
夕食の準備をしていると玄関から声が聞こえ廊下を走って向かうと夫の晴樹が帰宅したところでした。25歳になった晴樹は学生っぽさがなくなりより男らしく感じられます。
「職場でこれもらったんだ」
「お野菜こんなにも。助かるわ」
晴樹が手に持っていたビニール袋にはたくさんの野菜が入っていました。晴樹はこの地に来て農業関連の会社に勤めています。以前とは毛色の違う職場ですが毎日頑張っているのです。
結婚を機に私は自分の会社を手放しました。もう社長なんて続ける気になれなかったのです。仕事に時間を割くよりも愛する人といる時間を持ちたかったのです。そして晴樹も会社を去り、二人でこの地に来て暮らしはじめました。本当は私にはかなりの資産がありますが贅沢はせず慎ましい生活に努めています。晴樹も古屋の方が落ち着くと言ってここでの生活を気に入っていました。
「暑かったでしょう?先にお風呂行って来たらその間にご飯の用意しておくから」
「そうするよ」
台所に戻り夕食の準備に取り掛かりました。晴樹の給料でやりくりを考え、あまり豪華な食事ではないものの工夫して毎日作っています。それが案外面白くてならないのです。自分がこんなにも家庭的なことに向いていたなんて思ってもいませんでした。
「おーい、さゆりが泣いてるぞ」
晴樹の呼ぶ声と赤ん坊の泣き声が聞こえてきて私が慌てていくと布団の上でまだ小さな赤ん坊が大声で泣いていました。
「あら、お乳が欲しいのね。ちょっと待って」
私はその赤ん坊、さゆりを持ち上げると胸に当て母乳を吸わせてあげました。膨らんだ私の乳房からたっぷりと母乳が出てさゆりは満足そうに吸いついて飲んでいます。
「さゆりはまた大きくなったな」
「私に甘えたがるのはパパ似ね」
私がそう言って晴樹の顔を見ると互いに笑みが零れました。
このさゆりは私と晴樹の間にできた子供です。なんと64歳にして私は妊娠し、無事出産したのです。このことに医者も驚いていました。夫婦となったあの夜から毎晩のように愛し合った結果、私は再び子供を産めるようになってしまいできてしまったのです。出来たと分かった時は本当に飛び上がりそうなほど喜びました。
「俺も少し欲しいな」
晴樹が私の乳房に顔を近づけてきましたが私は笑ってそれを止めました。
「だめよ。いまはさゆりがお乳を貰う時間なんだから。パパはだめ」
「そうだな。さゆり、しっかりとママのお乳を飲んで大きくなるんだぞ」
子供と三人でののんびりした暮らしは幸せに満ちていました。この年になって結婚し子供をもうけたことを遅いとは思っていません。晴樹と出会えたからこそ幸せだからです。
「さゆり、昔より今の方が可愛いよ」
晴樹は布団の上で私の肩を抱いて優しくそう言ってくれました。厳しい社長だった頃に比べればずっと温和になり、そして晴樹に抱かれ続けたことで女らしさに磨きがかかっていったのです。誰も私を65歳だとは思いません。見た目だけなら40ぐらいだといつも間違えられるのです。若さを晴樹から分けてもらったかのように雰囲気も容姿も若々しくなっていました。
「ありがとう晴樹、うれしいわ」
赤いベビードールに身を包み布団の上であぐらをかく晴樹の身体に寄りかかりました。以前よりも弾力を取り戻した唇でそっと晴樹にキスをすると唇から全身へと熱気が流れていきます。薄い生地のベビードールの上から晴樹の手が乳房を掴んできました。
「今度は俺に乳飲ませて」
「わかった。今日一日頑張ったご褒美」
ベビードールの肩ひもを下ろして乳房を晒すと晴樹が顔を寄せてきて乳首に吸いつきました。唇に力が入り私の母乳が吸われていっています。さゆりの吸われるのよりもずっと強い力で吸われ、晴樹が吸うのはまた違う感覚なのです。
「おいしいよ。風呂上がりのビールよりゆり子の母乳の方がずっとおいしい」
「やだ、いけないパパなんだから」
母乳を吸う晴樹のパンツを下ろし、ペニスを指でしっかりと掴んで扱いていきました。何度しても衰えどころか大きさを増していくペニスが愛おしくてなりません。先端から根元まできつく掴んだまま扱いていくと晴樹が僅かに息を上げました。
「うぅ!いい・・・舐めてくれ」
晴樹のあぐらの前に顔を下ろし、立ち上がったペニスを口内に入れていきます。舌を立てるようにして亀頭に当て刺激を与えながら根元を握った手にさらに力を入れました。
「旦那様のチンコ好き、今夜もいっぱいしてあげる」
頭を下ろし口内にさらい入れていき竿の部分へ唇で吸いつきながら頭を上下に振り動かしていきます。口内でペニスが悦び震え、それに舌を絡ませながら私はさらに頭を激しく振っていくのです。
「はぁはぁはぁ・・・ゆり子、ゆり子・・・ゆり子!」
滲み出る汁を舐めとりながら私は頭を振り動かしていきます。根元の玉袋を掴んで揉みながら唾液をべったりと塗り付けていったのです。
「入れたい?私のマンコに入れたい?」
「入れたい!ゆり子のマンコに入れたい!」
私はそのまま晴樹の上に跨りました。下半身はなには履いておらず腰を下ろすとそのままペニスが私の中へと入ってきます。何度も繋がり馴染んだ性器同士が一つになっていきました。
「あんっ!この感触・・・何度味わっても気持ちいい!」
「ゆり子のマンコ!うう、いつも最高だ」
私がゆっくりと身体を上下に動かすと晴樹が私の手を取り支えてくれました。互いに絡めて握り合った指には指輪が光っています。その指をきつく握り合いながら私は晴樹のペニスを私の感じやすい部分へ擦り付けてきました。
「んん!ここっ!晴樹ははじめて教えてくれた感じやすいところ・・・当たってきていいの!」
「もっと感じさせるよ。ほら、ほら!」
「あうぅん!!」
下から突き上げられるとより強く擦れ私も声をさらに上げながら悶えてしまいます。全身をより強く振り下ろしながら夫の身体を求めていきました。晴樹も私へと腰を突き上げて互いに深くぶつかっていきます。
「ゆり子、もう一人欲しくないか?ゆり子にまた産んでほしい」
「私だってまだ欲しい。晴樹の子供産みたい。一人でも二人でも・・・ああ、子宮が疼いてきちゃう。子供欲しいいの!!」
「くっ!いくぞ!!!」
「んんふううう!!」
私の中へと容赦なく精液が放たれました。また孕んでしまう、そんなことが頭をよぎりながら私も果ててしまいました。
その後私は二人目の妊娠し、男の子が生まれました。家族4人で幸せに暮らしていきました。
(完)