[官能小説] 熟女の園 庭師の仕事 ~若い庭師と還暦奥様~
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庭師の仕事 ~若い庭師と還暦奥様~

 私の家には立派な日本庭園があります。はじめて来訪する人はだれもが立派だと褒めてくれる自慢の庭です。ですがその分手入れが重要であり度々園芸業者に来てもらう必要があったのです。



 初夏を控えたある日、一週間ほど前から庭の手入れをお願いしていてもうじき終わるというくらいの時期でした。多い時は5、6人がやって来て手分けしてやっていますがもう作業も終盤と言うこともあってかその日は一人だけだったのです。燦々と太陽が照り付ける庭でまだ20代くらいの若い庭師が黙々と作業していました。

「精がでますね」

「はい」

 ここ数年見るようになった人で若林という新人の方でした。他の人と一緒の時でも口数は少なくいつも寡黙に作業に打ち込んでいたのです。たとえ一人でも真面目に作業に励む姿に私は彼に好感を持っていました。

 ちょうどお昼を過ぎた頃、夫は出かけていて家には私一人でその若い庭師の人にお茶の差し入れを持っていきました。

「今日は暑いでしょう。冷たい麦茶をどうぞ」

「ありがとうございます。奥様」

 お昼休憩の為に作業を止め彼は庭の隅にある影に隠れるようにしてコンビニで買ってきたお弁当を食べていました。私が麦茶の入った容器とコップを持っていくと無表情のまま軽く会釈してくれました。
 その日は特に夏日のように暑く、彼は首からタオルをかけて汗まみれになった顔を拭いていたのです。

「まあすごい汗じゃない。よかったら中に入って、冷房が効いてるから涼しいわよ」

「いえ、そんなわけにはいきません。あとで親方に怒られます」

 日陰とはいえ気温は高く、私も少し庭に出ただけですぐに汗が湧き上がってきてしまうほどでした。

「今日は私一人だし誰にも告げ口なんてしませんからいいのよ」

「いえ本当に・・・」

「熱中症で倒れたりするとそっちのほうが親方さんも困るでしょう。ほら中で少しゆっくりしなさい」

 頑なに私の誘いを断ろうとする彼を半ば強制的に私は家へと連れて入ることにしました。60代の私に20代の彼はたじたじで仕方なしといった具合に居間に上がったのです。お茶を注いであげると遠慮がちに受け取ってくれました。

「今時の人でこういう仕事就くなんて珍しいわねえ」

「はい。いろいろあって・・・」

 それから食事をする彼と少しだけお話をしました。彼は若林君といって21歳になったばかりの見習いの身なのだそうです。親を知らず施設で育ち、その後この仕事についたということでした。その生い立ちや仕事への熱意に私はますます好感を覚えたのです。それでまたつい余計なお節介を言い出してしまいました。

「お昼からも熱いでしょうからシャワーを浴びて汗を流したらどう?」

「そんなの申し訳ないです。家に上げてもらっただけで充分ですから」

「シャツだって汗まみれじゃない。そんなのじゃ体調を崩しますよ。ご飯食べたらシャワーでさっと汗を流してから庭に戻りなさい」

 断る彼を横目に私はすぐに浴室を使えるように準備しました。食事を終えた若林君にタオルを持たせ、風呂場に案内したのです。

「本当にいいんですか?タオルまで借りてしまって」

「いいのいいの。今日は一人で頑張ってもらっているんだからこれくらいいいじゃない」

 私の有無を言わさない態度に負けて若林君は風呂場に入っていきました。
 しばらくするとシャワーの音が聞こえはじめました。それを私は風呂場の前を離れました。

「これくらいいいわよね」

 この方が彼もきっと気持ちよく昼から仕事ができるだろう。それだけの気持ちでシャワーを貸したのです。けれど台所で片づけをしていると次第に廊下の奥から聞こえてくるシャワー音に胸が妙にざわつきました。ふとシャワーを浴びる若林君の裸体が頭をよぎりました。

「還暦にもなってなに想像してるのよ」

 この年になって顔を赤く染めるようなことになるなんて思いもしませんでした。夫とも久しくそういったことにはなっていません。
 シャワー音を聞いているとますます胸の鼓動が高鳴り、私の身体の奥から熱くなってきてしまいます。

 誘惑に負けてしまい私は忍び足で風呂場の方へと向かっていってしまいました。近づいていくに従って徐々にはっきりと聞こえるシャワー音、それと共に私の鼓動も激しく、強くなっていきます。そっと風呂場を覗き込むと脱衣所には若林くんの服が籠に入っていて擦りガラスの向こうに動く肌色の身体が見えました。

「はぁ・・・だめ・・・こんなことだめ」

 自分を諫めようとするものの昂る感情はとても抑えららません。さらに脱衣所の中へと入っていき、浴室に繋がる擦りガラスの扉に手をかけました。そっと音を立てないようにして開けて覗き込んでしまったのです。

(あれ若林くんの・・・若い男の身体)

 真っ黒に焼けた肌、無駄のない引き締まった肉体がシャワーを浴び輝いていました。その光景にますます私は昂ってしまったのです。間近で見る若い殿方の本物の肉体に心だけでなく身体の方も感じてしまいます。下半身の奥でずっと忘れていた疼きが襲ってきてしまいました。

(ああ、だめ・・・変になりそう)

 覗くのをやめ、脱衣所の隅で自分の股をつい押さえてしまいました。その奥が疼きだして熱くなっていっています。声を出さないように指を噛みながらもう片方の手で股を強く押さえ付けていきました。

「はぁ・・・はぁ・・・んん!!」

 立ち上がることすらできなくなり私はその場で悶え必死に自分を諫めようと努力しました。このままでは若林くんがシャワーを終えて出てきてしまいます。はやくこの場を離れなくてはなりません。
 なんとか立ち上がった瞬間、私の身体を後ろからなにかが襲ってきました。

「きゃ!」

 立ち上がった私を全身濡れたままの若林くんが背中から抱きついてきていたのです。



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