[官能小説] 熟女の園 龍憑き ~村の呪い~
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龍憑き ~村の呪い~

 15歳の誕生日に突如高熱に襲われ三日三晩うなされることとなった。病院で診てもらったが原因は分からず仕舞いだった。ただ検査の際に脇腹に龍のような痣が赤く浮かび上がっているのがわかった。それを見た両親は顔を真っ青にしていたのだ。




 病院から帰って数日後、俺は今度は村の神社へと連れていかれた。そこにはよく知っている神社の神主ともう一人、意外な人物が待っていたのだ。

「お婆さま、どうしてここに?」

 実祖母は同じ村に住んでいるが滅多に家族と顔を合わせることはなく、山の奥にある家で生活していて村人たちから一目置かれている。その理由はわからないがここではまるで神のような存在だ。俺が最後にあったのはまだ幼いころのことだ。だが、祖母はその時とほとんど変わっていないように見える。以前と同じように冷たい視線で俺と両親を見つめていた。

「はやく座りなさい」

 白装束に身を包んだ祖母が神主の後ろに座っていてその隣に俺が座らされ、両親は後ろに座った。それから神主がなにかを唱えはじめ、それをじっと聞くことになったのだ。まだこれがなんなのかさえ聞かされていない。来る途中両親に聞いたがなにも答えてくれなかった。

「聡くん、これを飲みなさい」

神主がそう言い、巫女が俺の手元に盃を置いて透明な液体を注いでいく。どろりと粘りのある液体でなんだが気味が悪く、なかなか口につける気にはなれないでいると横から祖母が一喝してきた。

「早く飲みなさい」

 低く響くその声に俺は怖気づき、ようやく盃へと口をつけるとドロドロの液体が口内に流れ込んでくる。まるでゼリーのようなそれを味わう気にもなれず一気に飲み込んでいく。

「では八千代様はこちらを」

 祖母にも盃を手渡され、別の銚子から液体が注がれていく。俺のより滑らかで水に近いようだ。祖母はそれをすぐさま口につけて飲んでいった。
 それを見届けた神主は立ち上がり、神社の裏手へと案内しはじめた。裏手は崖になっていて普段は危険だからと鉄の柵で近づけないようになっている。その柵の出入口の鍵を開けて俺たちは裏手へと進んでいった。いままで近づいたことはなかったが裏手には崖の壁面に大きな鉄の扉があったのだ。鉄の扉には大きな鉄の鎖が巻かれ、鍵がかけられていた。普段は開けないらしく鍵はとても錆びていてなかなか開けることができなかった。

「ここからは聡くんと八千代様のお二人だけで進んでもらいます」

 鍵が開き、鎖を外して重い扉が開くと下に向かう階段が続いていて先は真っ暗で見えない。

「二人で入ってどうすればいいんですか?」

 俺がそう神主に聞くが答えてはくれず、両親もまた黙ったままだ。ただ、横にいた祖母が懐中電灯を手に持って中へと進もうとしていた。

「ついてきなさい。私が中で教えます」

 俺は不安でならないが祖母の後ろをついていくことにした。石造りの階段はかなり古いものらしく所々崩れている。足元に注意しながら一歩一歩降りていき、祖母も慎重に下へと向かっていった。
 大きな音がして振り返ると入ってきた扉が閉められようとしていた。

「お婆さま」

「静かに。このまま下まで降りていきますよ」

 長い時間をかけて階段を下りていくと岩をくりぬいた部屋にたどり着いた。10畳ほどの広さはあるだろうか、四方にランタンのようなものが吊るされていて祖母はそれに火をつけていった。岩を削った平らな床には毛布のようなものが丸めて置かれてあるだけだ。

「聡、こっちに来なさい」

 祖母に呼ばれて奥へと向かうと壁に窪みがあり、そこには竜神のような石像が置かれている。その前に真新しい太い蝋燭を祖母は立て、火をつけると手を合わせた。俺もその後ろに座り同じように手を合わせる。ここに参ることが目的だったのだろうか。だがなにかがおかしいという違和感をずっと感じていた。

「お婆さま、そろそろどういうことなのか教えていただけませんか」

 拝み終わった祖母に恐る恐る声をかけると俺のほうへと振り向き、一瞥すると立ち上がった。

「あなたの身体に現れた龍を見せなさい」

 俺は服を脱ぎパンツだけの格好になって祖母に脇腹を見せた。そこには以前よりもはっきりと絵を描いたように龍の形が浮かび上がっていて色が赤から黒へと変色しかかっていた。その痣を祖母は顔を近づけてまじまじと見つめた。

「間違いないようですね。まさか次はあなただなんて」

「次?というのは」

 祖母は俺から離れて立ち上がった。そしてついに全てを話しはじめた。

「この村では古くから身体に龍の紋様がでる者が時折いました。その者は“龍憑き”と呼ばれ紋様が出るとそう長くないうちに命を落としたのです。しかもそれは壮絶な最後だと聞いています」

「じゃあ俺がその“龍憑き”なんですか」

 祖母は答えることはなく話をつづけた。

「龍に憑かれたものを救う手立てはないかと村の人々は考え、そのうち“龍移し”という方法が生まれたのです」

「“龍移し”ですか」

「他に龍に取り憑かれている者、もしくはかつて取り憑かれていたものへと龍を移してしまう儀式です」

 祖母が来ていた白装束の帯を解くとするりと着物が身体から脱げていった。祖母とはいえ15歳の俺ははじめて女性の裸体を直に見ることになりつい目を逸らそうとしてしまった。だが、そらそうとした一瞬、祖母の太ももに妙なものが見えたのだ。

「お婆さまはひょっとして」

「そうです。私はかつてあなたと同じように龍憑きに遭った人間です」

 祖母の右太ももの内側にうっすらと俺のと同じ龍の痣があった。だが色は薄く、「痣の跡」といっていいようなものだ。

「60年前、あなたと同じ15の誕生日に龍に憑かれたのです。そして龍移しをして私は生きながらえることができました」

「お婆さまが・・・」

「ええ、龍に憑かれるのは数十年に一人、決まって15の子供です。その子供を救うために先代の龍を移した者へと龍を移して子供の命を救ってきたのです。何百年もこの村ではこの儀式を続けて龍の災いから子供を守ってきたのです」

 つまり子供の頃に龍に憑かれてた者はかつて龍に憑かれたものに龍を移して死を免れ、やがて新しい龍憑きが出てきた時にそれを引き取るというのを続けてきたということだ。ずっと住んでいた村にそんな儀式があるとは知らなかった。そして説明を聞いてさらに気になることが生まれた。

「その龍を移された相手、つまり今回だとお婆さまはどうなってしまうのですか」

「あなたの代わりに龍と運命を共にします」

 淡々と祖母はそう言ったがそれは祖母が死んでしまうということだ。

「若い者を残し、老いた者が去っていく。こうしなければ村は滅亡してしまうのはわかるでしょう。私もこの時のためにずっと覚悟を決め待っていたんですよ。でももう長いこと龍憑きが現れないのでもう出ないのかと思っていたらまさか・・・」

 きっと村人たちが祖母を神聖視していたのはそのためだろう。いざという時の人身御供、自分たちの子供を助けてもらう存在として祖母はずっと存在していたのだ。

「そんな。僕は嫌です。お婆さまにそんなこと・・・」

 弱気になり俺がそう言うと祖母は目を見開いて荒い口調で怒鳴った。

「なにを言っているの。こうしなければあなたが死んでしまうんですよ。それに今後龍に憑かれた子供が出たときはどうするんですか。私は普通に生きていてもそう長くありません。あなたがこの使命を背負わなければいけないんですよ」

 これまえでにない勢いで声を荒げた祖母に俺は驚いてなにも言い返せなかった。祖母はずっとこの時のために覚悟して生きてきたのだ。そして俺を救い、後の人々のためにも自分の使命を果たそうとしている。その祖母を前に俺も覚悟を決めるしかないようだ。

「わかりました。それで具体的に龍移しとはどうするんですか?」

「それはね・・・・」

 全裸の祖母が俺のほうへと迫ってきた。真っ白な女の肌が迫ってきて俺はつい変に気持ちが高揚してしまう。俺の身体に細い指を這わせてていき、顔をさらに近づけて弱い吐息が俺の顔に当たるほど迫ってきた。

「まぐわうのよ」

 祖母の唇が俺の唇へと触れていき、女の匂いが鼻の奥まで伝わってくる。
 下着の中で股間が一気に膨張していった。

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