[官能小説] 熟女の園 黒く染められて ~戦地から戻った息子が見た母の姿~
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黒く染められて ~戦地から戻った息子が見た母の姿~

戦争が終結し、絶望的な戦いから私は解放された。私は将校として南方戦線で小隊を率いていた。しかしそれは戦いと呼べるほどのものではなく圧倒的な敵を前にしてただ耐えて生き延びることだけで必死だった。それももう過去の話だ。大本営の停戦命令を受けて連合軍へと投降して日本への帰路に就いた。

帰国して真っ先に故郷の母に会いたいと思っていた。父が亡くなり私を育ててくれた母には感謝してもしきれない。私が出征してからは一人きりになってさぞ心配していることだろう。戦況が悪化してからはろくに手紙を出すことさえできていない。早く母に無事だということを知らせて安心してもらいたかった。




久しぶりの日本はずいぶん変わり果てていた。土地も人も連合軍によってズタズタにされていた。特に都市では占領軍に媚を売る人などもいてかつての日本人としての気概を忘れた姿を見て吐き気さえ覚えた。
故郷は大丈夫なのか、母どうしているのかという思いが募るばかりで列車に揺られて故郷へと足早に戻ることにした。故郷は戦争で工場が焼けてしまったが町並みは変わらず昔のままだ。そして自分の家へと足を進めた。

変わらぬ屋敷、まさしく私の家でなにもかわっていない。念願の母に会えると心の中で喜びながら玄関の戸を引くと閉まっていた。鍵が閉まった戸の前で何度か叫んだが応答はなく、仕方なく庭に周ると縁側はすべて閉じられていた。誰もいない様子だった。なぜ母が不在なのか見当もつかずとても焦ってしまった。それから知人の家を何件かあたってわかったのは母は1ヶ月ほど前に東京へ行くといって出かけてから戻ってこないらしい。それから何の音沙汰もなく街の人も心配していた。

私はすぐに列車に飛び乗って東京へと向かった。
焼け野原になった東京を何日も彷徨った。何の当てもなくどこかにいるであろう母を探してあっちこっちを探した。本当に東京いるかさえも定かではない、それでも諦めることなどできなかった。


「母上・・・」

夜の繁華街の路地でうずくまって私は涙を流していた。その時、ふと見上げると通りの向こうに一組の男女が眼に入った。一人は大柄な黒人、おそらく占領軍だろう。もう一人は日本人女性、一瞬見たその横顔は紛れもなく母の顔だった。探し続けていた母をついに見つけて立ち上がった。すぐにでも声をかけたかったが躊躇してしまう。なぜなら以前とは違う姿になっているからだ。

体にぴったりと張り付いたピンクのワンピース、スカート丈が異様に短く太ももはほとんど見えている。袖がなくて二の腕を出していている。胸元が大きく開いて谷間が見えそうなくらいだ。首や腕には装飾品をいくつも下げていて上品さはない。さらに濃い化粧を顔に施していてとても身なりに厳しかった母がするような格好ではない。まるで娼婦だ。

しかもそんな恰好をして黒人と腕を組んで繁華街を堂々と歩いている。相手の男はまだ若く私と同世代くらいだ。二人は談笑しながら歩いていく。その二人の後についていくことにした。

母と思われる女性は自分から黒人の腕をひっぱっている。それに黒人は反応して顔を寄せると女性と唇を重ねた。人前なのにまるで恋人同士のように自然と接吻している。こんなことをすれば周りから白い目で見られて軽蔑されてしまうに違いない。なんてはしたないんだとおもいながら見ていたがだれも気に留める人などいなかった。

さらに黒人はスカートの上から尻を触りだした。軽く触れているのではなく尻に指が食い込むくらいしっかりと握りしめているのだ。母と思われる女性はそうされて嬉しそうな表情を浮かべていた。

「Good,ハナエ」

かすかに聞き取れた黒人の言葉、母の名前は華江だ。黒人は確かに女にそう呼びかけた。やはりあの女性が母なのだろうか。母だとすればいますぐ黒人から引き離しいて故郷に連れて帰ろうと決意した。そして近づいて声をかけようとすると女性の言葉を聞いて戦慄した。

「Fuck me」

その意味は考えなくとも分かった。私が知っている限りもっとも下品な言葉、性交を求める言葉だ。そして聞こえた声は母の声だった。いつもの凛とした声ではなく男を求めるような艶めかしい声を出して「Fuck me」と言っていた。やはり母に違いないのだと確信した。そして母は以前とは全くの別人になってしまっていた。その事実を突き付けられて私は愕然とした。
あの夫を慕い厳しかった母でさえ淫らな女に変わってしまい占領軍の兵士に体を触れることを許している。

そのまま二人は占領軍専用のホテルへと入って行った。二人がなにをするのか考えたくもない。
どうしてこんなことになっているのだろうか。生きる希望だった母への再会は無残に打ち砕かれてしまった。戦争で何もかも失われてしまった。日本人としての気概も、親子の絆さえももはや残っていない。
ただ呆然と路上で二人の後姿を見ていた。


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さっき路上で私を見ていたのは息子の昭夫だったのかもしれません。チラリと見えた彼は物哀しそうな表情を浮かべていました。母親の、いえ「母親だった女」が露出魔のような格好で黒人男性と歩いているのですからつらくなるのは当然でしょう。

「どうしたんだ、華江」

「いえ、なんでもないわ」

ホテルの部屋に入るとウィリアムが声をかけてきました。今の私は彼の女、もう吉岡家の母でも妻でもないのです。いまさら実の息子に会う気などありません。そんなことよりもウィリアムのほうが大事なのです。

ワンピースを脱いでベットへと上がりました。身につけているのはシルクのTバック下着だけです。東京に来てから私の服装はずいぶん変わりました。これまで身につけたことのない露出の多い服や妖艶な下着を身につけるようになりました。

「ウィリアム、今日は久しぶりに親子ごっこしましょう」

「いいね、華江・・・いや母上、いやらしい母上とセックスしたい」

「あん、昭夫・・・」

さっき見た実の息子の顔が浮かんできましたが、息子としてふるまうウィリアムにその思いはかき消されてしまいました。もう本当の息子のことさえ思い出すことができなくなってしまいました。



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