[官能小説] 熟女の園 戦下の親子(完結)
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戦下の親子 ~終戦、息子の帰還と新しい命の誕生~

昭和20年、ついに戦争が終わりました。
本土も空襲で傷を被って誰もが苦しんでしました。さに上陸してきた多数の連合軍が街を闊歩しています。この先どうなるのかさえ分からない不安が世間に広がっていました。

終戦を迎えてひと月した9月中旬、自宅にいると玄関から懐かしい声が聞こえてきました。

「ただいま」

忘れもしない息子の、昭夫の声です。慰問以来会うことはなく手紙のやりとりさえありませんでした。毎日、ただ無事を祈り続けていました。そして約束通り帰ってきたのです。

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戦下の親子 ~息子の求愛、そして夫婦となり子作り~

フィリピンへ来た翌日、上官のはからいで休暇をいただいた昭夫とゆっくり一日過ごすことができるようになりました。

昨夜はあんな獣のようになっていた昭夫も一夜明ければいつもの冷静な軍人に戻っていました。私も普段通りの婦人として振る舞うことに努めました。

昭夫の運転する車で数時間走って浜辺へとやって来ました
大きな太陽の下で青い空と海、それに真っ白な浜辺が広がっています。日本の浜辺とは全く別物でありまさに南国といった雰囲気でした。

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戦下の親子 ~南洋で再開、暑い廃墟で交り合う~

年が明けて昭和19年、2月。眩い太陽、青い海・・・私は南方へとやってきました。
私は全国規模の婦人会の役員を務めておりその立場と、将軍であった亡き夫の人脈を使って慰問団を結成して南方へとやってきたのです。

少しでもお国のため、私たちの代わりに戦ってくださる軍隊の方々のためにというのが表向きの理由です。ですが私の本心は別にありました。息子、昭夫と会うことです。
いつ帰るかわからぬ息子を待ち続けることはできなくなり、一刻も早く顔を見たくなって行動を起こしたのです。

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戦下の親子 ~それぞれを想う母子、忘れられない肉体~

昭和18年の年末、息子の昭夫が出征してからすでに4ヶ月近くが過ぎていました。
昭夫からは何度か手紙が来て南方で歩兵隊の隊長として務めているということでした。
元気にしており、良い部下や上官に恵まれて戦いは順調ということでした。しかし、私はその文面とは裏腹に不安が常に襲ってきました。

あまり詳しいことは決して手紙には書かれていませんし報道もされてもきません。ですが、私はかつての夫の同僚の方から聞いた話を聞くことができました。世間で言われているほど快進撃が続いているわけではなく、かなり厳しい状況だということでした。この戦争の行方がどうなるのか、昭夫は無事に帰ってこれるのかさえわかりません。毎日、仏壇に手を合わせて無事を祈り続けました。

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戦下の親子 ~出征する息子に身を捧げる母~

「母上。この度、出征が決まりました」


息子がそう告げたのは戦時下の昭和18年の夏のことです。
私、吉岡華江は武士の流れを組む軍人一族の妻という立場でした。夫は陸軍の将軍であり多くの人々に尊敬されていました。しかし、その夫は4年前大陸でのソ連との戦いで亡くなってしまいました。
妻の私と一人息子の昭夫を残して旅立ってしまいました。その後、家の財産と周囲の支えでなんとか暮らしていました。

息子は夫の後を継いで陸軍士官学校へと入学し好成績で卒業を迎えたのが先月の話です。入隊後、東京にいたはずが何の連絡もなく当然今日の夕方帰省してきたのです。そして、二人で夕食を終えた後に話があると言って客間へと呼ばれました。

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